「笑顔」にまつわる話

専務のとしです。
今回は、「笑顔」についてのお話です。
「伝染する」と聞くと、細菌やウイルスのように少し警戒してしまうかもしれませんが、実は「笑顔」も人に伝わるものなのです。
これは、スウェーデンのウプサラ大学の研究によるもので、笑顔の人と向き合った時、しかめっ面を続けることは難しいといいます。なぜなら、笑顔には相手の顔の筋肉の動きを自然と抑制してしまう力があるからだそうです。さらに、笑顔の写真を見ているだけでも、わずかな時間で自然と笑顔になるという研究結果も報告されています。
確かに、笑顔の人には不思議な魅力があります。笑顔でいることは、自身の心を明るくするだけでなく、周りの人の心まで温かく照らし出すことができるのでしょう。そして、笑顔の人の周りには、自然と人が集まってくるものです。
笑顔は、まるで心の窓。自分自身を内側から明るく照らし、その光が周りの人々にも届くのではないでしょうか。
歴史に名を残す偉人や著名人の言葉を紐解くと、彼らは皆、困難な状況でも笑顔を忘れず、その明るさで周囲の人々を惹きつけ、味方につけていたように感じます。
笑顔は、私たちが人生を歩んでいく上で、大切な潤滑油のような役割を果たすのかもしれません。
「私たちは楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。」という言葉があるように、意識して笑顔を作ることで、気持ちも前向きになれるはずです。
マスクを着用している場面では、相手の表情が見えにくいかもしれませんが、そんな時こそ、声のトーンを意識することが大切になります。明るい声色は、きっと笑顔と同じように相手に伝わるでしょう。
最後に、武者小路実篤の心に響く言葉をご紹介します。
「ふまれても ふまれても 我はおきあがるなり 青空を見て微笑むなり 星は我に光をあたえ給うなり」。
私たちは、どんなに辛い時でも、この言葉のように「笑顔」を忘れず、満ち溢れる生命力で前へ、前へと進んでいきたいですね。