宇宙と私たちの繋がり

専務のとしです。
今回は、宇宙と私たち人間の繋がりを通して、SEとしての心構えについて考えてみたいと思います。
地球と私たちの体には、星の超新星爆発によって生まれた元素が含まれています。体内の鉄やカルシウム、酸素なども、元をたどれば宇宙の始まりとつながっています。
また、潮の満ち引きと月の引力が密接に関係しているように、古くから満月と出産の関係も語られてきました。
最近では、宇宙の銀河ネットワークと人間の脳神経の構造が似ているという研究もあります。
こうした事実に触れると、人と地球、そして宇宙は、目には見えない深いところでつながっているのだと実感させられます。
では、私たちの生命と宇宙のつながりとは、一体どのようなものでしょうか。
仏教では「宇宙即我」「我即宇宙」と説きます。これは、私たち一人ひとりが無限の可能性を秘めた存在であるということ。
自分の中に壮大な宇宙があり、生命そのものが宇宙へと広がっている。
何とも壮大な話ですが、そう信じることで、困難に立ち向かう勇気が湧いてくるのではないでしょうか。
自身の成長というドラマの舞台は「今ここ」であり、その主人公は、紛れもなく「自分自身」です。
私も含め、人はとかく、華々しい活躍にばかり目を奪われがちです。
しかし、表面だけをなぞっても、本質には届きません。地道な鍛錬の中にこそ、真の力と価値が宿るのです。
仕事においても、目立つかどうか、他人の評価よりも大切なのは、“自分はこれだけやってきた”と胸を張れる経験の積み重ねです。
それこそが、困難に直面したときに揺るがぬ自信となり、進む力になるからです。
故事に「さくらはおもしろき物、木の中より咲きいず」とあります。
ごつごつした幹から咲く美しい桜の姿は、努力の先にこそ勝利があることを教えてくれているようです。
また、ゲーテは「いつかは目標に通じる歩みを一歩々々と運んでいくのでは足りない。その一歩々々が目標であり、一歩そのものが価値あるものでなければならない」(山下肇訳)と語りました。
今日の一歩を、価値ある一歩として。私たちもまた、決意を新たに進んでいきましょう。