漫画家「藤子不二雄」の逸話
専務のとしです。
豊島区の友人宅近くに「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」が開設しています。
実在したトキワ荘からは少し離れた公園内にあります。
そこで、友人から聞いた漫画家の「藤子不二雄」の話を紹介したいと思います。
「藤子不二雄」の合作ペンネームで知られる藤本弘さんと安孫子素雄さん。
漫画家を目指していた高校3年の時、2人で手塚治虫氏を訪ねた思い出を、安孫子さんがかつて、新聞のインタビューで語っていた。
仕事中の氏から、「待つ間、これでも見ていて」と数百ページもの原稿を渡された。
それは2人が何度も読んだ作品だったが、見覚えのある場面が全くない。
氏に聞くと、当初、描いた1000ページの大半を削って作品にしたと。
それは本に載らなかった部分とのこと。
氏の努力のすさまじさに衝撃を受け、本気で“漫画家になろう”と心を決めたという。
人の心を動かす力の根源は、目には見えない部分にあるのではないでしょうか。
振る舞いや発言も、本質は当人の心根の表れなのでしょう。
根を深く張るほどに、大樹は高く伸び、枝葉を広げて育つ。
私たちも、日々の地道な実践があってこそ、人生を開いていけるのだと思います。