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自身を客観視する大切さ

ITシステム課のカシイです。
突然ですが、皆さんは「エコーチェンバー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは、自分の考えに近い人たちだけと関わり続けることで、自分の考えが正しいと思い込んでしまうという心理的な現象のことを指します。
実は、非常に身近な話で、誰しもが陥りやすい事であり「自分を客観視する」という点からみると重要な要素なのでしょう。

エコーチェンバーは、SNS(例:XやFacebookなど)でよく見られる現象です。
多くの人は、アカウントをフォローする際に「興味がある・共感する」アカウントを選ぶという傾向があります。
これを繰り返していくと、自分の興味や共感する情報だけが流れてくるタイムラインが出来上がります。
(逆に言えば、自分にとって興味がない・共感できない情報は目に入らなくなるということです。)

例えば、大の朝食好きで、よく朝食に関する投稿をする人がいるとします。
その場合、その人は自然と朝食関連のアカウントや、よく朝食をポストしているアカウントをフォローするようになるでしょう。
そうなると、タイムラインは朝食の情報であふれ、その人が朝食に関する投稿をすると、他人からのリポスト(拡散)や「いいね」がついて、承認欲求を満たしたり、肯定感が得ることができます。
これを続けていくと、次第に「朝食を摂ることは世間にとって当たり前で良いこと」と錯覚するようになってしまいます。
実際には、「朝が忙しいので朝食を摂らない」方は世間には多くいるので、「朝食を摂ることが当たり前」とは一概に言えません。
これがエコーチェンバーの一例です。

要は、エコーチェンバーが深刻化すると、多角的な視点が持てなくなったり、異なる意見を受け入れにくくなったりするということです。
これは、一般的に起こり得ることであると考えると、ちょっと怖い話ですね。

もしかしたら、私たちの考え・意見・ポリシーですら、エコーチェンバーによって偏ったものになっているかもしれません。
この心理現象はSNSだけでなく、私たちの身近な生活環境や社会環境でも起こり得ることを意識する必要があるでしょう。
私たちは、お互いが相手の意見を尊重し合い、より建設的な意見を出しあうことにより、自身の成長も、ひいては会社の発展にも繋がっていくのではないでしょうか。

私は、同じ企業理念のもとで働いている仲間たちと、より建設的な意見を出し合っていけるよう心掛けていく決意です。

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